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10.202017
自己肯定感の高い人が行動を決める時に大切にする3つのこと
この記事では、自己肯定感が高い人が何を基準にして行動を決めているのかについて解説していきます。
自己肯定感を知る上で、まずはじめに知っておきたいのは「自己」が何を指すかです。「現状、今のままの自分」ではありません。今のままの自分を愛するという意味に間違って捉えられますが、「成長したい」「今のままでは納得いかない」と感じることは間違いではありませんのでご安心ください。
自己肯定感の「自己」は自分の感情や価値観を指しています。なので自己肯定感が高いということは、自分の感情や価値観を肯定できる、ということと同じ意味なのです。これを理解しておくと話がスムーズに進みます^^
自己肯定感が高い人が基準にしていること
冒頭で答えが出ていますが、自己肯定感が高い人が行動の基準にしていることは「自分の感情や価値観」です。一瞬一瞬の場面で自分が感じることを一番大事にして行動や口にする言葉を決めていきます。これは自己肯定感の低い人にはとても難しいことです。自己肯定感が低い人は、何かの出来事に対して自分が何を感じているかを考える前に反応で行動や言葉にしてしまいます。そのため、自分の感情や価値観に反する言動をとってしまい後悔することが多いのです。
自分の感情を大事にすることができれば解決するのですが、ただ「感じたことを大事にするぞ!」と考えてもどうすればいいのかわからないものです。
そこで、今回は具体的に「自分がどんな感情を持っているのか」を把握していく方法をお伝えします。自分の感情や価値観を把握することができれば、自分にとって「良い状況」を作るための行動を決めることができます。つまり「幸せな状態」を自分で作り出すことができる、ということです。
自分の感情を把握する3つの方法
自分の感情や価値観さえ把握できれば、自分にとって最善の行動選択ができます。何か行動を起こした後に「間違えた!」「失敗した!」と後悔することも減っていくはずですし、「今何をすべきかわからない…」ということも無くなっていきます。行動力がついてきますし、結果もついてくるでしょう。お伝えする方法はじっくり読んで、習得していただきたいです。
①1つの感情で行動せず、他に共存している感情をすべて見つけてから行動する
まずは、1つの感情で行動を決定せずに、少し間を置いて他の感情が無いか考えてから行動を決定しましょう。自己肯定感の低い人は、1つ何かを感じるとその感情に対処しようとすぐに行動してしまいます。これでは他に感情があったとしても、気づけずに、あとで後悔する結果になってしまいます。
例えば、誰かと話をしている時に、明らかに間違っている発言をした人がいたとします。「あの人が言ってることは間違っている」「間違った認識が広まるのは良くない」「訂正して気付かせてあげた方が良い」などなど、感じることがあると思います。これらの感情が導き出す行動は「訂正する」です。
しかし、すぐに行動に移すと周りからは「否定的な人」と思われたり、場の空気を悪くしたり、自分の発言力を小さくする原因になったり、自分にとって悪い状況を導くことになるのがほとんどです。自己肯定感が低い人が「他人に否定的」「アドバイスしたがる」なんて言われることがありますが、こうした心の動きが原因です。※厳密には「否定するから自己肯定感が低い」というわけではありません。詳しく説明していきます。
衝動的に感じたことが「間違っている」「訂正したほうが良い」だったとしても、いったん自分の心の中であっためてじっくり考えてみると他にも小さな感情があることに気づけます。
「全部意見を聞いてみたら真意がわかるかもしれない」
「相手が聞く体勢になっていないから今すぐ訂正しても意味がなさそうだ」
「言いたいことの内容を自分の中で整えてわかりやすくして、発言力を高めたい」
「小さなことだから訂正せずに、好きに言わせておいた方が良い」などなど、自分の感情や価値観がたくさん見つかるはずです。
人それぞれ、他にも感じることがあると思いますし、上記のようなことを考えない人もいるはずですが、これらの感じたことを全て大事にします。どれかが欠けてしまってはいけません。
「すぐに訂正する」という行動選択は上記の全てを犠牲にしています。だから、あとで後悔してしまうのです。自分にとって一番良い状況を作り出すことができないため、不幸せな状況になってしまいます。自己肯定感の自己は「自分の感情や価値観」ですので、これらを犠牲にすれば自己肯定感は低くなってしまう、ということです。
何かを感じても、まずは即座に行動に移さず暖める。そして、他に感情や価値観が無いか、自分の心の中を詳細に探ってみる。すべての感情や価値観に背かないような行動が取れれば、何も後悔することなく、自分の感情や価値観にとって「良い状況」=幸せな状態が作れるということです。
②1つの感情のために他の感情を犠牲にしない
自分の感情に目を向けることができても、それらを両立・共存させることができない人がいます。「〇〇がしたいから、××は我慢する」という感じだったらまだ良いのですが、〇〇がしたすぎて××のことは無視してしまう、なんて場合もあるでしょう。しかし、我慢した××への感情はそのまま残りますので、最終的には全て満足のいく結果は訪れません。自分にとって良い行動を選択する場合には、感情の全てを犠牲にしてはいけない、ということですね。
ひとつの場面でも自分の中にたくさんの感情がでてきます。その感情の大きさは大小様々です。なので、一番大きな感情を優先させて行動したくなるのが普通です。「否定したい、訂正したい」という感情が典型的な例です。誰かが間違ったことを言ったときに「あ、違う!」と感じるときの衝動はとても大きいです。
しかし、一番大きな感情に従って衝動的に動くと後悔することが多いのは上でも説明した通りです。まずは自分の中に他に感じていることがないか、価値観的にどうするのが最善だと思うかをじっくり考えて行動しましょう。この時「それでもとにかく否定したい!黙らせたい!」と、ほかの感情を犠牲にしないことです。1つの感情に突き動かされてしまうと、あとで必ず後悔します。
自分が感じていること、価値観の全てを犠牲にしない最高の選択を見つけていけば、自分にとって良い状況を作っていくことができます。それには自分の感情を全て肯定できるような自己肯定感の高さが必要です。
③他人の言葉や社会の常識を参考にせず、自分の感情を指針に行動を選択する
格言や名言を信じて、行動基準にしてみたことがある人は多いと思います。私もやったことがありますが、いつの間にか忘れてしまって続かないものです。実は、格言や名言は使える状況や場面が限られているので、いつでも自分にとって良い行動指針になるとは限らないのです。結果、あまり効果がない、という判断になってしまいます。
格言や名言、社会の常識などは「いつでも誰にでも良い言葉」という感じがしますが、そんなことはありません。人によって、そうしたほうが良い時もある、程度のものです。「どんな時もこの言葉を信じていれば状況が良くなる!」という万能な言葉は絶対にありません。
格言や名言をあてにすることができませんが、状況や場面に応じて臨機応変に対応してくれるものを誰もが持っています。それが「感情」です。「〇〇が良さそうだ」「××は嫌だ」とその場に応じて動いてくれます。誰に文句を言われようとも「そう感じてしまった」という事実は確かです。また、自分の感情にとって良い行動をし、良い状況を作っていくことが「幸せ」なのですから、感情に耳を傾け、感情のために動く。これが自分にとって最高の言動を導きます。
まとめ
自己肯定感が高い人は「感情」を行動の基準にしており、一瞬一瞬動き続ける感情をしっかり把握するには「①共存している感情をすべて把握する」「②1つの感情のために他の感情を犠牲にしない」「③他人の言葉や社会の常識を参考にしない」という方法が効果的だというお話をしてきました。
衝動的に1つの感情で行動する前に、他に感じている小さなことをくまなく洗い出して、そのすべての感情を大事にした行動を選択する。これを繰り返していれば、だんだん行動が自分の感情にとって良い状況を作り出すものに変わっていくのか感じられるはずです。時間をかけて、自分の感情を知っていくことが重要です。
今回はここまで!次回もお楽しみに^^
生きることが苦しいときに、気持ちが楽になるイラストを作っています
「THE DIARY OF YOU」は生きることが苦しいときに見ると気持ちが楽になるイラストを制作しています。「人生がつまらないと感じたとき」、「夢や目標のせいで苦しくなったとき」、「他人と一緒にいると落ち着かないとき」、いくら考えても頑張っても不安や痛みがとれない時に見て、必要以上の自己否定を止めて前向きに進んでいけるようになってもらいたいという願いを込めています。 作品や私たちについてはプロフィールにまとめてあります。スマホやPCの待ち受け用イラスト、スクリーンセーバーをプレゼントしていますのでぜひ一度ご覧ください!コメント
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