自己肯定感を学ぶ前に簡単に心の中の仕組みを見ていきましょう。

自己肯定感に加えて、自己否定感、他者肯定感、自信や価値について知っておくと、様々な感情をあるていど小分けにして観察することができます。

「自己否定感」について。先にお話しましたが自己肯定感を高めるのは、自己否定感が強すぎるからバランスを取ろうという目的です。必要以上な自己否定を止めるために自己肯定感を高めます。

どちらかというと自己否定感を適切にすれば良いので、「自己肯定感をどんどん高めよう！」という考え方は間違いな場合が多いです。

自己否定感という感覚があることをまずは覚えておきましょう。これがつらい気持ちの元凶です。

自己否定感はなくてはならないものですが、必要以上に否定してしまうことは良くないのです。

「他者肯定感」について。自己否定感が強い方は、他者否定感も強いことが多いです。

ちょっとでも嫌な部分がある他人を否定してしまったり、自分より成功している人をみると悪く言ってしまったり、放っておけないほど嫌なわけではないのについつい否定したり嫌味を言ってしまう。

他者否定感が強いと他人に対して否定的になります。他者否定感を少なくすると自分に対してもやさしくなれる可能性が高いです。

自分にいきなり優しくするのは難しいので、他者否定感を少なくすることから始めると一気に自己否定感が少なくなることがあります。

⑤自己肯定感を高め、必要以上な自己否定を止める方法で詳しくお話します。

最後は「自信・価値」です。絶対に「自己肯定感」と「自信や自分の価値」を一緒にしないでください。

自己否定感を少なくするために自信をつけるという考え方は不安定な考え方です。自信や価値には根拠がいります。

〇〇だから自分には自信がある。〇〇の能力があるから自分には価値がある。自信や価値は何かがないと成り立ちません。

しかし、自己否定を上手に減らしていくのは根拠がなくてもできます。本当は自分を責めなくてもいい場面で、自分を責めてしまう「クセ」を治すために、自信はいりません。

これについては④自己肯定感と自信・価値との違いでお話していきます。

自信や価値はあったら優越感が得られますが、別になくても楽しく生きていけます。

自己肯定感と自己否定感、他者肯定感と他者否定感、そして自信と価値。これらが心の中でごっちゃにならないよう気を付けましょう。

ここまでわかればネット上でいろんな記事をみて知識がこんがらがっちゃうことも無いでしょう。もしわからなくなったらまたこの記事に戻ってきて読み返してみてください。

生きることが苦しいときに、気持ちが楽になるイラストを作っています